発信者情報開示できないネットカフェ・インターネットマンション

2020.06.06

店舗まではたどりつける

「ネットカフェ」で書いていたら投稿者を特定できるのか?と良く聞かれます。答えは「ほぼ特定できない」です。
投稿者がネットカフェで書いていた場合でも、発信者情報開示請求をすれば、ネットカフェを運営する会社名までは開示されます。そして当該会社に弁護士会照会などすれば、どこの店舗で投稿されたかまでは分かります。

問題はその先です。入店に際して住所氏名を書かないネットカフェはもちろん、会員登録が必要なネットカフェでも、誰が投稿したかまでは記録を調査できないようです。

会員名簿や防犯ビデオを手がかりに

当日入店していた会員の一覧を開示請求したり、当日の防犯ビデオを見せてもらうなどして、知り合いが入店していなかったかを調べたケースもありましたが、書いたのが知り合いでないと、この方法は有効ではありません。

インターネットマンションにも同じ問題が

ネットカフェと同じように、インターネットマンション(各住居が個別にインターネット契約をする必要がない)もまた、発信者情報開示請求には壁があります。投稿者がインターネットマンションで書いていた場合に発信者情報開示請求をすると、マンション管理会社や委託先の会社が開示されます。こちらに弁護士会照会などすると、どこのマンションで書かれたのかまでは判明しますが、どの部屋の人が書いたのかは、多くの場合、調べられない(記録がない)ようです。