インターネットの人権侵害について,全国の法務局が昨年1年間に167件の削除請求をした。
人権侵害事案は昨年比5割増の1429件,法務局が削除方法を相談者に教える「援助」は4割増の1017件であり,過去10年間で最多。
(産経新聞 2015/4/14)
平成26年中の「人権侵犯事件」の状況について
法務省の資料にもう少し詳細な数字が出ていました(http://www.moj.go.jp/content/001139436.pdf)。1429件中,プライバシー侵害が739件,名誉毀損が345件,残り345件がその他,ということのようです。
プライバシー侵害と名誉毀損の割合は,私が過去に扱った削除仮処分のケースと割合が逆です。感覚的には名誉毀損が8割,プライバシー侵害が2割,といった印象です。この割合の違いの原因が何なのか,興味深いと思います。