改正省令(平成27年12月9日)で追加された発信者情報。
発信者情報開示請求で投稿者特定に使われる「ポート番号」には,情報の送信元ポート番号と,情報の送信先ポート番号とがあるところ,接続プロバイダからは,1)送信元IPアドレス,2)送信元ポート番号,3)送信先IPアドレス,4)送信先ポート番号,の4種類の情報を要求されることがある。このうち,ウェブフォームから投稿している以上,4)の送信先ポート番号は通常80であり,3)の送信先IPアドレスは,post先URLをIPアドレスに変換したものである。他方,1)の送信元IPアドレスはコンテンツプロバイダから開示されていたが,2)の送信元ポート番号は,従前開示されていなかった。
今回,改正省令により送信元ポート番号が開示請求の対象となったことにより,コンテンツプロバイダから開示を受けられる事例が増えると期待される。ただし,送信元ポート番号を記録していないコンテンツプロバイダも多いと予想される。
関連用語:ソースポート番号