【続報】ドコモ×SSL 開示請求はこうなる

2020.10.22

おさらい

ドコモがログ調査システムを変更し、2020年12月1日からSSL通信の調査を可能にする、というのはお伝えしたとおりです。本日、続報を入手したのでお知らせします。

前回の記事はこちら

受信元IPの証明・疎明

受信元IPアドレス(接続先IPアドレス)が何なのかは、サイト管理者からの通知書等により証明・疎明する必要があるそうです。原告・債権者代理人が正引きして調べたものではダメらしい。

複数の受信元IPアドレスがあるときは、サイト管理者からの通知書等により「これ以外にありません」ということを証明・疎明する必要があるそうです。原告・債権者代理人が勝手に絞り込んだのではダメらしい。

あのプロバイダと同じ道か

そうすると、受信元IPアドレス(接続先IPアドレス)を教えてくれないTwitterや5ちゃんねる、等々のサイトの場合には、某プロバイダと同じ対応になるのでは?という予感がいたします。

つまり、裁判外で発信者情報開示請求書を送っても、「受信元IPアドレスが必要です」と回答が戻り、自分で正引きした値を送ると、「サイトから通知された値でなければログを調べません」という回答が戻り、サイトはそんなの教えてくれず、結局、ログが流れてしまうという、某プロバイダの問題です。

裁判所が調べろというのなら調べると

もっとも、ドコモとしても、裁判官から「ログを調べてね」と言われれば調べるそうです。

そうすると、ますます、某プロバイダの対応と同じになる予感がします。ログ保存仮処分をして、接続先IPアドレスを疎明して、裁判官に「ログを調べて」と言ってもらい、それで最終的にログを確保するという流れです。

そういうつもりで、準備をしておきましょう。

こちらの記事もご参照ください。


  • 2020/10/22 作成