FC2関連会社の運営者逮捕

2015.04.24

FC2の管理会社,サーバーは米国にあり,捜査は困難とされていた。
しかし今回,京都府警は,大阪のホームページシステム社がFC2の実質的運営者だと判断し,公然わいせつ幇助罪の容疑で捜査のあと,社長らを公然わいせつ罪で逮捕した。
わいせつ電磁的記録媒体陳列罪での立件も視野に入れる。

(読売新聞,毎日新聞 2015/4/23夕刊)

ホームページシステム社への削除請求・IPアドレス開示請求

ホームページシステム社がFC2の実質経営者ではないかという情報は,以前から話題になっていました。

かつて日本の警察は,FC2からIPアドレスの開示を受けたいときは,米国ネバダ州のFC2ではなく ,大阪のホームページシステム社に請求していたことがあり,それで実際に開示されていたようです。
しかし最近では,FC2に請求するよう回答されるようになったと聞いています。

民事手続でも,ホームページシステム社を相手に大阪地裁で仮処分を申立てた弁護士もいましたが,そのときは,同社が実質的運営者であることの疎明ができず,失敗に終わったようです。

今後,ホームページシステム社がFC2の実質運営者という認定がされれば,大阪地裁で同社を相手に,FC2の削除請求,IPアドレス開示請求ができるようになるかもしれません。ネバダの法人を訴えるより,手続が簡易になる可能性も考えられます。